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雪と自由の大地へ:冬の北海道ロードトリップ

  • 執筆者の写真: Marc
    Marc
  • 5月3日
  • 読了時間: 6分

更新日:5月26日


始めに 冬の北海道ロードトリップ


友人と一緒に北海道でロードトリップをしてきました。本当に衝撃的で、心を大きく揺さぶられる体験でした!

北海道でロードトリップ

訪れたのは3月、ちょうど東京では桜の開花が始まる頃です。 ですが、北海道に着いた瞬間、目の前に広がったのは一面の雪景色。しかも、膝まで埋もれるほどの積雪。そのギャップに息を呑みました


北海道では、冬が東京よりもずっと長く厳しく、4月まで雪が残ることもあると、そこで初めて知りました。


それまで知っていた日本は、都市と山が密集し、どこか息苦しさを感じるような"満員"の日本


しかし、北海道は違いました。まるで日本のテキサス。広大で、自由で、澄み切った空気が体の隅々まで染み渡るようです。 この広さこそが、北海道の農産物や海産物が新鮮で美味しい理由なのだと、実感しました。


さらに、セイコーマートの「ホットシェフ」、札幌のグルメ、そして地名に残るアイヌ文化の影響も、ここでしか感じられない魅力の一つです。


本記事では、そんな“もうひとつの日本”、北海道の魅力を、私自身の感動とともにご紹介します


マップが表示されない場合は、ページを再読み込みしてください。


知床 ― 凍てつく静寂と大自然の楽園


ロードトリップ開始


雪と自由の大地へ:冬の北海道ロードトリップ記初めての北海道北部。何度も言いますが、その広さと雄大さに圧倒されます。東京での生活に慣れていた自分にとって、この開放感はまさに癒し


もし東の方へ行く機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてほしい場所があります。旭川を経由して、層雲峡の氷瀑、神秘的な青で知られる青い池(白金青い池)、そして完全に凍りついた網走湖や能取湖など、どれも自然の魅力にあふれたスポットです。

白金青い池

人がいない場所で、思いっきり叫べるあの感覚、忘れられません。



網走の流氷


ついに長い道のりを経て海に到着。海を見ながら新鮮な海の幸で昼食。カニ、ホタテ、イクラがたっぷり載った海鮮丼は、まさに旅のご褒美。 私にとって初めての流氷体験。観光客は、流氷観察船「ガリンコ号」や「おーろら号」で沖へ出て、砕氷の迫力を楽しんでいました

初めての流氷体験
初めての流氷体験

車で海岸線を走るのも、釧網本線の列車で車窓を眺めるのもおすすめです。海が凍りついたように見える光景は、まさに別世界。ゆっくりと流れる氷を見ていると、時が止まったかのような静寂と感動に包まれます。



知床の野生と温泉体験


いよいよ知床へ。世界自然遺産に登録されているこの地には、冬でも多くの流氷ファンや自然愛好者が訪れます。車でプユニ岬まで登る途中、キタキツネやエゾシカ、立派な角を持つオスジカにも出会いました。野生の生き物たちが生きるこの地の自然は、まさに命の息吹を感じる場所です


宿泊はKIKI知床ナチュラルリゾート。露天風呂では、満天の星空を見上げながら雪の冷たさと湯の温かさを同時に味わえる贅沢な時間が流れます。温泉は温度が選べて、サウナも完備。そして、無料のビールサーバーまで!心と体の芯までほぐされました。


翌日、羅臼岳までドライブ。雪解け水が川を作り、その水が春の木々を潤す。自然の循環を感じることができる、美しいひとときでした


帰りにはオロンコ岩へ。氷のすぐ近くまで行けるスポットで、冬でもカヌーを楽しむ人の姿も。耳を澄ますと、氷が軋む音だけが響き渡る——この静寂が、心を浄化してくれます。


この感動を胸に、次は南の支笏洞爺国立公園へと向かいます。



北海道南部 ― 雪と火山が織りなす温もりの風景


支笏湖の鏡面のような水面


次なる目的地は支笏洞爺国立公園。雪が積もった山々に囲まれた美しいカルデラ湖・支笏湖は、日本でも屈指の透明度を誇ります

支笏洞爺国立公園

湖の周囲を車で一周する道があり、どこで止まっても思わず息を呑むような絶景が広がります

支笏洞爺国立公園
支笏洞爺国立公園

夏の晴れた日には、空と山が湖面にくっきりと映り込み、まるで鏡のよう。ビジターセンターではカヤック体験や自然解説ツアーもあり、アクティブ派にも癒し派にもおすすめです



羊蹄山とニセコの非日常リゾート


そして、旅のハイライトの一つが羊蹄山。富士山に似た端正な姿から「蝦夷富士」と呼ばれています。今回は雲がかかっていてその全容は見えませんでしたが、麓を一周するドライブでその大きさと神々しさを肌で感じることができました

羊蹄山

その後、ニセコへ。ニセコ大橋を渡ると、まるで別世界。高級感漂うシャレー、外国人観光客の多さ、洗練されたスキーリゾートの雰囲気

洗練されたスキーリゾートの雰囲気

特に印象的だったのはローソンの品揃え。普通のコンビニとは思えないほど、イチゴ4000円、ブルーベリー1000円、高級シャンパン(クリュッグ、ドン・ペリニヨンなど)がずらり。

ここは別世界なんだ、と実感しました
ここは別世界なんだ、と実感しました

札幌 ― 北の大都市が見せるもう一つの表情


ついに旅の最終目的地、北海道の中心都市・札幌へ。日本で5番目に人口の多い都市です。雪はまだ残っていましたが、気温は10℃近くまで上昇しており、春の足音がすぐそこまで来ていました


札幌グルメ


海鮮丼、スープカレー、味噌バターラーメン、ザンギ(北海道風唐揚げ)、新鮮なチーズや牛乳、そしてもちろん札幌ビール。どれも心まで温まるような美味しさで、旅の疲れを優しく癒してくれました。

札幌グルメ
札幌グルメ

狸小路市場では、地元の人と観光客が混ざり合いながら、新鮮な食材を楽しんでいる姿が印象的でした。

札幌名物ビール
札幌名物ビール

街並み


すすきののネオン街は夜になると一層輝き、札幌テレビ塔や時計台、大通公園などのランドマークも、夜はライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。碁盤の目のような街の構造は歩きやすく、観光にも最適。

碁盤の目のような街の構造

また、今では貴重な存在となった路面電車が走る姿には、どこか懐かしさを感じました。

路面電車


郊外スポット


藻岩山の山頂展望台(往復2100円)は、札幌市街を一望できる絶景スポット。特に夕暮れ時の街明かりは、まるで宝石のように煌めいて見えます。さらに、小樽方面へと続くオロロンラインは、海と山が織りなす絶景ドライブコース。途中で見える灯台や漁港、小さなカフェも、旅に彩りを加えてくれます。

藻岩山の山頂展望台
藻岩山の山頂展望台

結論


東京とはまったく異なる北海道。広々とした大地、自由な空気、豊かな自然。札幌ですら、どこか開放感を感じさせてくれます。


今回の旅で、「夏にもまた来たい」と強く思いました。特に稚内や利尻島そして知床の夏は、まさに自然の中に飛び込むような体験ができるはず。

「夏にもまた来たい」

ヒグマに遭遇するかもしれないという緊張感、そして海の向こうに見えるロシア……そんな未知へのワクワク感が詰まっています。

夏の知床
夏の知床

でも、冬の北海道も負けず劣らず感動的でした。東京では桜が咲き始めている時期に、ここでは一面の雪景色。厳しい環境の中でも、自然の営みはしっかりと循環していて、それを体で感じることができました。

冬の北海道も負けず劣らず感動的

食、自然、広さ、そして四季のダイナミズム。 北海道は、列車でも車でも、長距離旅を愛する人にとっては必ず訪れるべき場所です



冬の北海道ロードトリップ - Marc

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