ポルトガルの魅力:美しい都市と温かい雰囲気
- Marc
- 2024年5月28日
- 読了時間: 14分
更新日:4月16日
はじめに:
スペインでの旅を終え、ついにポルトガルに足を踏み入れる時が来ました。ポルトガルの魅力は、その美しい都市、素晴らしいビーチ、そして人々の温かいホスピタリティにあります。
ブラーガの歴史的な雰囲気、ポルトの活気ある街並み、リスボンの多文化的な融合、そしてロゴスやサグレスの美しいビーチなど、それぞれの場所が持つ独自の魅力が訪れる者を引き込みます。
ポルトガルの柔らかな光と温かさを感じながら、この美しい国を旅してみませんか?
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初日:ブラガとポルト - 山と都市の魅力
サンティアゴ・デ・コンポステーラからバスに乗り、ポルトガルへ向けて出発しました。道中、ビゴを通り過ぎる頃には、スペインからポルトガルへと移り変わる美しい景色が広がり、心が弾みました。山や川が交差する風景は、どこか新しい冒険の始まりを予感させます。

ブラガ
バスに揺られながら2時間ほどでブラガに到着しました。ブラガは太陽に照らされた明るい街で、特にブラジル系コミュニティが多く、独特の活気があります。
到着後、街を少し散策し、地元のカフェでポルトガルの名物スイーツ、パステル・デ・ナタを楽しみました。外はサクサク、中はクリーミーなこのデザートは、一口食べるだけで至福の時間を味わうことができます。
その後、地元のレストランで新鮮な魚のグリルを楽しみました。香ばしい香りとふっくらとした身の美味しさに、早速ポルトガルの食文化の豊かさを感じました。
腹ごしらえを終えた後、バスに乗ってサンチュアリオ・デ・ノッサ・セニョーラ・デ・サメイロへ向かいました。山の上に位置するこの場所からの眺望は、本当に素晴らしく、眼下に広がる街並みや遠くの山々が一望できます。
この場所は非常に静かで、人がほとんどいませんでした。まるで時間が止まったかのような静寂の中、荘厳な雰囲気が漂い、心を落ち着けるには最適な場所です。

ボン・ジェズス・ド・モンテの有名な階段から少し離れていますが、徒歩で約30分の距離にあります。この絶景を楽しむためには、ぜひ立ち寄る価値があります。
サンチュアリオ・デ・ノッサ・セニョーラ・デ・サメイロから山を下り、次に訪れたのはボン・ジェズス・ド・モンテです。この教会は、その壮大な階段で有名で、頂上からはさらに素晴らしい景色を楽しむことができます。

また、教会の周りには美しい公園があり、手入れが行き届いた緑の中でリラックスすることができます。公園には細部にまでこだわった装飾が施されており、散策するだけでも楽しめます。
ポルト
その後、バスでポルトに向かい、市内の中心部に到着しました。まず訪れたのは、賑やかなメルカド・ド・ボリャオン市場です。この市場は地元の活気に満ちており、新鮮な食材や特産品が並んでいます。
ここでポルトガルの名物料理、フランセジーニャを楽しみました。フランセジーニャは、ポルト発祥の料理で、もともとはクロックムッシュから着想を得たものです。
厚切りのパンに、ハムやソーセージ、ステーキが挟まれており、上からチーズがとろりとかけられています。その上に、特製のトマトとビールベースのソースがたっぷりとかかっており、ボリューム満点で非常に満足感があります。フランス人として、これは絶対に試してみるべきだと思いました。
ポルトを散策
夕方には少し休憩をとり、ポルトを散策しました。サンタ・カタリーナ通り は観光客と地元の人々で賑わっており、カペラ・ダス・アルマスの美しい青いタイルが目を引きます。この教会のファサードはアズレージョ(伝統的なタイルアート)で覆われており、その詳細に感動しました。

サンタ・カタリーナ通りを歩き続け、次に訪れたのはサント・イルデフォンソです。この教会もまた、アズレージョで装飾されており、その壮麗な外観が印象的です。さらに、ポルト大聖堂(セ・ド・ポルト)を見学し、その荘厳な建築と歴史に触れました。

最後に、インペリアル・マクドナルドを訪れました。このマクドナルドは、ヨーロッパで最も美しいマクドナルドと称されるだけあり、内部の装飾や雰囲気が非常に魅力的です。
この日は、ミラドウロ・ダ・セーラ・ド・ピラールからの夕日で締めくくりました。夕日が沈む瞬間、街全体が黄金色に輝き、ポルトの美しい風景が一層際立ちます。非常におすすめです。

ポルトの夜景を楽しみながら宿へと戻りました。
二日目:ポルトとリスボン
朝はゆっくりと過ごし、まず最初に向かったのはポルトの象徴的な建物の一つ、クレリゴス塔です。この塔は、街を一望できる360度のパノラマビューが楽しめることで有名です。階段を登るのは少し大変でした。


クレリゴス塔のすぐ近くには、リブラリア・レロがあります。この書店はその美しさと歴史から、世界で最も美しい書店の一つとして知られています。内部はまるで映画のセットのようで、特に螺旋階段は一見の価値があります。
次に訪れたのはパッセオ・ダス・ヴィルトゥデスです。ここはのんびりと過ごすには最適な場所です。特に夕日を見るには最高のスポットであり、地元の雰囲気を感じながら美しい夕日を楽しむことができます。

ポルトの散策
その後、ドウロ川の岸辺に降りていきました。ここには多くの屋台が並び、川沿いの景色を楽しみながら様々な地元の食べ物を味わうことができます。

また、ドウロ川の岸辺の美しい風景と共に、ポルト酒の深い味わいを堪能しましょう。ポルトにはいくつかの種類があり、それぞれが独自の特徴を持っています。例えば、ルビー・ポルトは果実味が豊かで若々しい味わい、タウニー・ポルトは長期熟成され、ナッツやキャラメルのような風味が楽しめます。

ポンテ・ルイス1世橋を渡り、ガイア側へ向かいました。橋の下から見える景色は壮大で、特に川と街並みのコントラストが美しいです。ガイア側では、テレフェリコ・デ・ガイアに乗り、上空からポルトの街を眺めました。ここからの眺めも素晴らしく、特にポンテ・ルイス1世橋を見下ろす景色は圧巻です。
リスボン
ポルトでの時間を満喫した後、バスに乗ってリスボンへ向かいました。
リスボンに到着すると、まずはベンフィカ・スタジアムへ直行し、18時からのサッカーの試合を観戦しました。スタジアムの熱気と興奮はすさまじく、試合の興奮を存分に味わいました。
試合後は、タイムアウト・マーケット・リスボアへ向かい、食事を楽しみました。ここはリスボンで最も人気のあるフードマーケットの一つで、様々な料理が楽しめます。

新鮮なシーフードから伝統的なポルトガル料理まで、多彩なメニューが揃っており、どれも美味しくて満足しました。ここでは、各店舗で注文をし、テイクアウトとして持ち帰ることもできますが、マーケット内の共用テーブルで友人たちと一緒に食事を楽しむこともできます。
プラカ・ド・コメルシオを通り抜け、美しい広場と歴史的な建物を見ながら散策した後、宿へ戻りました。

この日はポルトとリスボン、二つの都市の魅力を存分に味わうことができ、非常に充実した一日でした。
三日目:ラゴスとサグレス - 南のビーチと自然の美
ラゴス
早朝、リスボンからバスに乗り、南部のラゴスへ向かいました。バスの中で過ごす時間は長かったものの、次第に広がる美しい海岸線の景色が僕をワクワクさせました。ラゴスには10時半頃に到着し、さっそく美しいビーチを巡ることにしました。
まず訪れたのは、プライア・ドナ・アナです。このビーチは、その美しい岩石と澄んだ青い海で知られています。砂浜に座り、波の音を聞きながらリラックスする時間は、本当に贅沢なひとときでした。

次に向かったのはポンタ・ダ・ピエラダデで、ここからは壮大な崖と海の絶景を楽しむことができます。この場所は、まさに自然の力を感じるスポットで、目の前に広がる景色に心が奪われました。

その後、プライア・ポルト・モスへ向かい、自転車を借りて海岸沿いをゆったりとサイクリングしました。ラゴスのビーチはどこも美しく、一つ一つのビーチで異なる魅力を感じることができました。時間があれば、数日かけてゆっくりと探索することをおすすめします。

ラゴスでの時間を十分に楽しんだ後、次の目的地であるサグレスへ向かいました。
実を言うと僕の旅の究極最終目的地は、ヨーロッパの最南端であるサグレスで、その壮大な自然と静寂が魅力で知られております。

特に印象的だったのは、岬の先端にあるサグレスの要塞です。夕暮れ時には美しい夕日が沈む光景を堪能することができます。ここで過ごす時間は、本当に特別なものでした。
サグレスの壮大な景色を眺めながら、自分の人生や数ヶ月後の日本への移住について考える時間は、とても感慨深いものでした。
日が暮れる頃、再びバスに乗りリスボンへ戻りました。リスボンには夜遅くに到着し、長い一日を振り返りながら宿へ戻りました。南部の美しいビーチと自然の中で過ごした時間は素晴らしい経験でした。
四日目:リスボン
テージョ川沿い
朝早く起きて、まずはパドラーン・ドス・デスコブリメントス(発見のモニュメント)を訪れました。このモニュメントは、大航海時代にポルトガルが果たした役割を象徴するものであり、その壮大な姿に圧倒されました。

次に向かったのは、ベレンの塔です。この塔は、かつてリスボン港の防衛と航海の出発点として重要な役割を果たしていました。塔の中に入ると、その歴史を感じながら塔の上から見るテージョ川の眺め景色を楽しむことができます。

朝早くにもかかわらず、多くの観光客で賑わっており、ベレン塔や隣接するジェロニモス修道院では長い行列ができていました。若い頃に一度訪れたことがあるため、今回は内部の見学は諦めましたが、訪れる際には待ち時間を覚悟する必要があります。

また、ジェロニモス修道院のすぐ近くには、リスボンで最も有名なパステル・デ・ナタの店があります。多くの人々が訪れるこの店は確かに有名ですが、僕の意見では、リスボンには他にも美味しいパステル・デ・ナタを提供する店がたくさんあります。
次に、リスボンから列車に乗りカスカイスへ向かいました。カスカイスは、リスボンの富裕層が集まる地域で、美しい海岸線が広がっています。ここでは、海沿いを散歩しながらリラックスした時間を過ごしました。特に印象的だったのは、街に点在する豪華な車や美しい邸宅で、この地域がいかに豊かな場所であるかを実感しました。

次に訪れたのは、ボカ・ド・インフェルノ(地獄の口)と呼ばれる自然の奇観です。波が岩にぶつかり、まるで地獄の口が開くかのような光景は圧巻でした。
以前、シントラの有名なペーナ宮殿を訪れたことがあったので、今回はそこを飛ばし、キンタ・ダ・レガレイラを訪れることにしました。
ペーナ宮殿は、そのカラフルで幻想的な外観が特徴で、パステル調の赤や黄色、オレンジなど鮮やかな色彩が目を引きます。宮殿からの眺めは息をのむほど美しく、周囲の景色を一望できます。
キンタ・ダ・レガレイラは、その神秘的な庭園と歴史的な建築で知られています。
まず、宮殿そのものが持つ独特の雰囲気に圧倒されました。石造りの建物は、細部に至るまで精巧に装飾されており、どこか神秘的で探索心をかき立てられます。庭園には、地下迷宮や秘密の通路があり、まるで別世界に迷い込んだかのような感覚を味わえます。

特に印象的だったのは、井戸のような構造を持つ「イニシエーション・ウェル」です。この場所は、下に向かって螺旋階段が続いており、降りていくと秘密の通路に繋がっています。このような構造物は他ではなかなか見られず、非常にユニークです。

また、庭園全体が美しく手入れされており、様々な植物や花々が咲き乱れています。静かな散策路を歩きながら、鳥のさえずりや風の音を楽しむことができ、心が癒されるひとときでした。

リスボンの散策
シントラでの探索を終えた後、再び列車に乗りリスボンに戻りました。
リスボンに戻ってからは、アルファマ地区をゆっくりと歩きました。この地区は、1755年のリスボン大地震で被害を免れた数少ない地区の一つであり、リスボンの歴史を色濃く残すエリアです。狭い路地や階段が入り組んでおり、迷路のような街並みが特徴です。
一日の終わりには、サン・ジョルジェ城へ向かい、城からの美しい夕日を眺めました。城からの眺めは本当に素晴らしく、特に夕暮れ時にはリスボンの街が黄金色に染まり、幻想的な光景が広がります。
最後に自分のペースでリスボンを散策し、地元の雰囲気を存分に味わいました。バカラオ(干し鱈)を使った料理とスプリッツを楽しみ、美味しい料理と共にリスボンの活気ある夜の雰囲気を堪能しました。
この日は、リスボンとその周辺の魅力を存分に楽しむことができ、非常に充実した一日となりました。
最終日:リスボンからパリへ
翌朝、ゆっくりと目を覚まし、静かな朝を過ごしました。地元のカフェで朝食を取りながら、ポルトガルの美味しいコーヒーとパスティス・デ・ナタを楽しみました。
その後、近所を散歩しながら最後のリスボンの風景を心に焼き付けました。

ポルトガルでの素晴らしい旅もついに終わりを迎えました。名残惜しさとともにリスボンを後にし、飛行機に乗ってパリへ戻りました。
結論:ポルトガルの太陽と温かさに包まれて
スペインの旅に続き、ポルトガルでも素晴らしい時間を過ごすことができました。太陽が照りつける中、温かい人々に迎えられ、心からリフレッシュすることができました。
ブラガでは、壮大な景色を堪能することができました。高台からの眺めは絶景で、ぜひ訪れる際には山頂まで足を運ぶことをおすすめします。
ポルトは本当に魅力的な街で、その洗練された雰囲気と美しい景観に心を奪われました。ここで数ヶ月過ごしてみたいと思うほど、居心地の良さを感じました。
リスボンは、その魅力が尽きない街です。歴史的な建物や広場、地元のカフェやレストランなど、訪れる場所がたくさんありました。観光客で賑わう一方で、その魅力は色褪せることなく、訪れるたびに新しい発見があります。
特に忘れてはならないのが、美しい南部のビーチです。ポルトガルの海岸線はどこも素晴らしく、特にラゴスからサグレスにかけてのビーチは息をのむような美しさです。数日かけてゆっくりと探索し、太陽と海を満喫することを強くおすすめします。
観光を超えて、ポルトガルの人々は本当に温かく迎えてくれました。彼らの親切さとホスピタリティには驚かされました。
その上、どこへ行っても英語が通じるのも非常に助かりました。これは、スペインと大きな違いでした。
唯一の不満点は、公共交通機関、特に鉄道網の発達が不十分なことです。列車は高額で便数も少ないため、主にバスを利用しました。バスは時間がかかるものの、柔軟性が高く、費用も抑えられるので便利でした。
全体として、ポルトガルは太陽と温かい人々、美しい自然に満ちた素晴らしい国です。訪れる価値があり、特に予算を気にする旅行者にとっても手頃な価格で楽しめる場所です。
Obrigado Portugal !
ポルトガルの魅力:美しい都市と温かい雰囲気 - Marc
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