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6ヶ月の壁を越え、ついにスランプ脱出!日本の生活に馴染んだステップ

  • 執筆者の写真: Marc
    Marc
  • 3月2日
  • 読了時間: 10分

更新日:5月26日

イントロダクション 6ヶ月の壁を越え、ついにスランプ脱出!


日本に来てから半年が経った。この間に感じたことを振り返ると、最初の3ヶ月とその後の3ヶ月では、全く異なる種類の困難があったと気づく。


最初の3ヶ月は、新しい国に移り住む上で避けられない「表面的な苦労」だった。手続きや住まい探し、生活習慣の違いなど、いわば「生活のセットアップ」に苦戦する時期。でも、それは時間が経てば自然と解決していくものだった。


しかし、次の3ヶ月は違った。表面的な問題が落ち着くと、今度はより「深い部分」での葛藤が生まれた。日本での生活に慣れるほど、自分自身の価値観や考え方と向き合う時間が増え、より根本的なレベルでの適応が求められるようになった。

「深い部分」での葛藤
「深い部分」での葛藤

そんな半年を経て、ようやく今、「日本での生活リズムが自分の中にしっかりと根付いた」と感じることができるようになった


乗り越えるまでに何があったのか、どうやって向き合い、順応していったのか。

今回の記事では、この「深い部分での変化」について書きたいと思う



I. 自分を振り返って


日本に引っ越してから、最初は全てが順調で、今までの人生で最も活気に満ちた瞬間が訪れたと感じていました。ずっと夢見ていたことが現実になり、何もかもが新鮮で刺激的だったんです。


新しい国に住み始めるとき、一番大事なのは「前の国の生活リズムをそのままコピー&ペーストすることはできない」ということに気づくことだと思います。僕の場合、フランスでの暮らしをそのまま日本で再現するのは不可能でした。


食べ物が違う。日の出や日の入りの時間も違う。人々のペースも違う。フランスではもっとゆったりとした空気があったけど、日本では人がせわしなく動いていて、仕事のスタイルも全然違う。それに、住んでいるのは大都市で、環境の変化も大きかった。とにかく、新しい要素が多すぎて、気づかないうちに、自分の中の“当たり前”が通用しなくなっていたんです


この四年間、人生を支えてきたのは「内なる炎」でした。コロナの時期以来、その炎を強く感じて、常に前向きに行動しようとしています。2021年から日本に来るまで、その炎はもっと大きく、力強く燃え上がっていました


でも日本に引っ越して時間が経つにつれて、ふと「何かが違う」と感じるようになりました。最初は、生活のリズムを整えたり、新しい環境に慣れるのに必死で、多少の困難があってもそれほど気にしていませんでした。


けれど、落ち着いた頃に気づいたんです。「あれ? なんだか自分らしくないな」と。


そこなんです。


ずっと自分を支えてきた「内なる炎」が、以前ほど強く燃えていないような気がしました。もちろん、誰にでも波があるのは当たり前。引っ越してそんな時期があることも準備していました。


新しい国での生活に適応するためには、友人を作ったり、スポーツができる場所を見つけたり、リラックスできる環境を整えたりすることも必要でした。しかし、それらを週末の限られた時間の中でこなそうとすると、どうしても無理が生じます。土曜日は一週間の疲れを引きずり、日曜日は次の週に備えて準備をする。


結果として、疲れがたまり、思うように行動できないという悪循環に陥ってしまいました



II. なぜその炎が消えてしまったのか?


しかし、その理由は何だったのでしょうか?


改めて考えてみると、まず一つ目の理由は、これまで自分にとって大切だった習慣を、日本でほとんどできなくなっていたことでした。家族と過ごす時間、バドミントン、自然の中でリフレッシュすること、ちょっとした昼寝——


そういった小さな積み重ねが、自分の幸せを支えていたのだと気づきました。しかし、日本では仕事が生活の中心になり、自分のための時間を取る余裕がなくなっていたのです。


もう一つの理由は、日本に来た目的を見失いかけていたことです。日本に来たのは、仕事だけが理由ではありません。自己成長のため、新しいことに挑戦するため、日本語を上達させるため、日本国内を旅するため——いくつもの目標を持っていました。


しかし、日々の業務に追われるうちに、それらのことに時間と、特にエネルギーを割くことができなくなっていました


例えば、日本語。日本で生活しているにもかかわらず、むしろ日本語を話す機会が減り、語学力が落ちてしまったことに気づきました。職場では主に英語を使用し、新しい日本人の友人を作る機会もなかなかありませんでした。


そんな状況の中で、「このままで本当にいいのだろうか?」と考えるようになりました。そして、一度立ち止まって、自分の人生を見直すことが必要だと感じたのです。この仕事自体はとても魅力的でしたが、自分の幸せや人生の目的を犠牲にしてまで続けるべきなのか、改めて自問しました。


その結果、安定を失うリスクを取ってでも、自分の時間とエネルギーを取り戻す選択をしました日本に来た本当の目的をもう一度見つめ直し、これからの人生をより充実したものにするために。

日本に来てから、仕事に全力を注ぎすぎて、国の文化や言葉、人々とのつながりをほとんど忘れていたことに気づいたのです。


本来の目的から外れていたのです。

日本に来た目的を見失いかけていた
日本に来てから、日本から遠ざかっていた


III. どうやって自分を取り戻したか?


1. まず、何が問題だったのかを整理する


自分を取り戻すために最初にしたことは、自分が抱えている問題を整理することでした。何が足りなかったのか、何が自分を不安定にしていたのかを振り返り、紙に書き出しました


例えば:

  • 運動不足:スポーツは、心と体のバランスを保つために欠かせないものでした。頭を整理し、自由を感じるための大切な手段でもあった。

  • ブログの時間が足りない:ブログは、思いや経験を表現する大切な場所だった。旅行や日々の考えを共有する場所として、ずっと大事にしてきたけれど、次第にそれも後回しになってしまった。

  • 人間関係の疎遠:友人との交流や外で楽しむことが減り、孤独感が強くなった。それが仕事以外での充実感を薄れさせ、心の中で何かが足りないと感じるようになった。

  • 日本語力の低下:日本に来てから、日常的に日本語を使う機会が減り、気づかぬうちに日本語が疎かになっていった。それが文化との繋がりを薄くし、心の中で距離を感じることに繋がった。


など、いくつかの問題が重なり、自分がどう進んでいけばいいのか見失っていたんです。このような問題は一部に過ぎず、他にもいろいろな点でバランスが取れていなかったと思います。



2. 自分の幸せを可視化する – 「何をすればいいのか?」


自分を取り戻すためには、まず自分の幸せを再確認し、どこに向かっていくべきかを考え直さなければならなかった。そこで、何が自分を幸せにするのかを明確にするために、次の2つのリストを作成しました。


  1. 本当にやりたいこと

  2. 日本にいる理由


これらを整理することで、今自分がどこに向かっているのか、何を大事にすべきなのかが見えてきました。漠然とした考え方をしているだけでは進展しないので、目標をより具体的にするために、Excelで「幸福チェックリスト」を作成しました。

「幸福チェックリスト」
申し訳ありませんが、「幸福チェックリスト」は英仏語で作成しておりますので、読みづらいかもしれません。

このリストには、毎週のチェックリストと月間目標を入れています。毎週日曜日の夜に自分と「ミーティング」を行い、前週の進捗を確認し、翌週の目標を設定します。


月単位での大きな目標設定を行い、そこから逆算して週と日々の行動に落とし込んでいます。



3. 具体的なアクション – 週間ごとの変化


変化は一度にやってくるものではありません。最初は、小さなステップから始めることにしました。日々の習慣を積み重ねていくために、Excelリストに沿って習慣をコツコツと実行することを目標にしています。


  • 1週目:バドミントンを2回行い、理想的な1ヶ月のスケジュールを作成。運動、社交、仕事、旅行など、自分に必要なことを計画しました。

  • 2週目:ジムに通い始め、バドミントンを定期的にプレイすることを習慣化しました。

  • 3週目:ブログに毎週2時間を充てることを決め、きちんと時間を確保しました。最初の週は、計画通りにできなかったものの、少なくとも1時間は確保できました。これは小さな一歩に過ぎませんが、始まりとしては十分です。

  • 4週目:毎日30分、本を読むことを日課にしました。これにより、日本語力の向上と共に、自分の知識や世界観も広がりました。


という風に、現在に至るまで、これらの習慣は少しずつ定着してきており、今も続けています。毎週少しずつでも習慣を積み重ねていくことだと感じです。


もし目標を達成できなくても、それは単にその週にできなかったという現実を認めるだけです。最も重要なことは、「全てを完璧にしなければならない」というプレッシャーをかけないことです。



結論


I.

まず最初に、何をしたいのか、どんな方向に進みたいのか、そしてなぜそれをしているのかを明確にすることが最も大切だと感じました。自分の目標やビジョンを紙に書き出し、それに向かって進むための道筋を考えることが大事です。


Excelを使って自分の進捗を視覚化し、毎週の目標を確認していました。こうした方法で、自分の成長や変化をしっかりと追いながら、少しずつ前に進むことができました。目標を持って、進んでいくことが非常に重要だと感じています。


II.

次に、決断を下すことは簡単ではありません。日本に来て、新しい場所での生活を始めて、安定した収入を手に入れることは重要でしたが、それよりも自分の幸せを優先することが必要だと感じたからです。


仕事を辞める決断にはリスクが伴いましたが、今はその選択をポジティブに捉えています。結果的に、収入が減り、キャリアの安定性も少し不安定になりましたが、少なくとも自分の目標にもっと集中できる時間ができ、心の安定を得られました。この選択が正しいかどうかは時間が教えてくれると思いますが、今は前向きに考えています。


III.

そして最後に、日本に引っ越して、自分の方向が間違っていると感じていましたが、実際にはそれは必ずしも悪い方向ではなかったと気付きました。自分が進むべき方向に逆らってみることで、新しい発見があり、成長を感じました


むしろ、変化を恐れずに新しい挑戦をすることで、自分をもっと知ることができたと感じています。自分を変えるためには、時には自分を突き動かし、未知の領域に踏み出すことが大切だと思います。



もともと夜型だった僕にとって、現在、毎朝目を積極的に覚ますことができるようになりました


夜遅くまで起きていたのは、翌日の始まりが来るのが嫌だったからですが、今では朝起きてやるべきことがあるからこそ、起きるのが楽しみです。朝早く起きることが、良い状態を保っている証拠だと感じています。


正直、まだ寝坊したい朝もありますが、そういう時でも目を覚まし、必要なことを始めることができる自分に満足しています。それはまるで、飛行機に乗るためにどんなに疲れていても、飛行機を逃したくないから起きるような感覚です。

現在、毎朝目を覚ますことができるようになりました
早朝の自転車

現在、朝起きると、以前は仕事だけだった一日が、スポーツをする時間、仕事に行く時間、ブログに取り組む時間と、3つの活動をこなすようになり、充実した日々を送ることができています!



6ヶ月の壁を越え、ついにスランプ脱出! - Marc

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