冬の集合、滋賀と関西を歩く11日間
- Marc

- 3月27日
- 読了時間: 7分
久しぶりの長い休み滋賀と関西を歩く
やっと冬休み。
中国旅行以来、こんなにまとまった休みで出かけるのは久しぶりだった。
フランスにいた頃は当たり前だった長めの休暇も、日本に来てからは遠い存在になっていた気がする。
今回は滋賀と関西を中心に、11日の冬旅へ。
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京都
D1 夜到着
東京での仕事を終え、そのまま品川へ。新幹線に乗り込んだ瞬間、ようやく休みに入った実感が出てきた。引っ越してから初めての新幹線。ぼーっとしていたら、もう京都。やっぱり速い。
小雨の降る夜の京都。10年ぶりなのに、空気を吸った瞬間に記憶が戻ってくる感じがした。
ホテルに家族が少しずつ集まる。みんな世界の違う場所に住んでいるのに、同じロビーにいるのが不思議で、嬉しい。
夜はお好み焼き。鉄板の音とソースの匂いで、完全に旅モードへ。
移動だけの一日。でも始まりの感覚が強く残る夜。
D2 東山・琵琶湖疎水
少し灰色の京都の朝。東山からスタート。
祇園を抜け、琵琶湖疏水へ。そこから日向大神宮の山に入る。人が一気に減る。足音と風の音だけになる。湿った土の匂い、落ち葉を踏む感覚。京都なのに別の場所みたいだった。山を抜けるとそのまま南禅寺。静寂から急に観光地へ戻されるこのギャップも京都らしい。

昼食後、琵琶湖疏水記念館へ。この水が京都の街を作ったと思うと、ただの水路に見えなくなる。疏水沿いを歩き、動物園を通ると塀の上にキリンの首。なんともゆるい景色。
中京区で自由行動。二条城、錦市場、自分はなぜかジム。旅の最初の一日がゆっくり終わる。
近江八幡
D3 北野天満宮 → 琵琶湖 → 近江八幡
クリスマスの朝、雨の京都。北野天満宮では骨董市と屋台が並び、年末の空気。2026年のお守りを買う。スポーツのお守り。他の願いは、まだ先でいい気がした。

大津でレンタカーを借り、琵琶湖沿いへ。霧と小雨の湖。派手じゃないけど落ち着く景色。17時、近江八幡到着。なぜかBookOffへ入り、気づいたらBLEACHを大量購入。外は雪。時間が止まったみたいだった。
夜は客のいない居酒屋でクリスマス。静かすぎて、逆に忘れられない夜になる。
D4 安土城跡・ラコリーナ・温泉
朝は晴れ、でも朝食中に突然の雪。この地域特有の天気。安土城跡では大粒の雪が降る。人はいない。建物がなくても、歴史の密度だけが残っている場所だった。

午後はラコリーナ。

ガラス越しに延々と焼かれるバームクーヘンを眺める、不思議と落ち着く時間。

夕方、長命寺温泉。露天風呂で晴れ → 雪 → 夕焼け → また雪
空を見ているだけで1時間経っていた。
和邇
D5 近江八幡・大津
八幡堀と八幡山。ロープウェイで丘の上へ登ると、琵琶湖が広がる。冬の空気と相まってちょうどいい眺めだった。

下に戻り、古い町並みを歩く。水路と古い舟、ゆっくり流れる時間。観光地なのに観光地っぽくない静けさが心地いい。

その後、ボーダレス・アートミュージアムへ。知識として見る場所ではなく、感覚で受け取る場所だった。作品というより、表現そのものに触れる感じ。
車を大津で返却し、和邇へ移動。そのあとは自由時間。昼寝、散歩、またBookOff。
何もしない時間が、旅のリズムを整えてくれる。

D6 比叡山
今回の旅で一番印象に残った場所。
日本一長い坂本ケーブルで山を登る。

山の上は高野山のような密度のある聖地というより、もっと開けた空間だった。建物が並んでいるというより、山の中に点々とある感じ。歩いても歩いても視界が抜けて、森も広く、圧迫感がない。雪の上を歩く音、時々差し込む光。特別な何かというより、ただ長く歩きたくなる場所。

夕方に下山。その後入った大津京の銭湯はなぜかヤクザだらけで妙に緊張。落ち着かない風呂になったのも逆に思い出。
夜は民宿で鶏刺し。旅の疲れが一気に抜けた。
宇治
D7 琵琶湖サウナ → 宇治
朝、琵琶湖サウナ。真冬の湖に入るのはさすがに躊躇するけど、一度入るともう戻れない。サウナで温まり、外へ出てそのまま湖へ。一瞬で呼吸が止まり、次の瞬間に一気に体が目覚める。
サウナ → 湖 → サウナ → 湖それを2時間。思考がどんどん削ぎ落ちていく感覚。

午後は宇治へ移動。到着してまたBookOff。完全にいつもの流れ。
ウナの疲労で体は重いのに、頭は妙に軽い。半分夢の中みたいな一日だった。
奈良
D8 平等院 → 奈良
朝はあの10円玉の寺、平等院へ。やっぱり観光客は多いけれど、実際に見ると写真で知っている景色そのままで、妙に納得する。

そのあと奈良へゆっくり移動。この日はあえて予定を詰めない日。到着してからは一人で散歩。特に目的もなく歩く。

奈良は建物というより空間が広くて、歩いているだけで落ち着く。途中で休んだり、軽く昼寝したり。旅の中の、何もしない一日。むしろこういう日が一番必要。
D9 春日大社 → 東大寺 → 夜東大寺
久しぶりの奈良観光。鹿は相変わらずで、こちらが頭を下げると向こうも下げてくる。分かっていてもやっぱり面白い。

春日大社を歩き、そのまま東大寺へ。王道コースだけど、久しぶりだと逆に新鮮に感じる。

夜、新年が近づくにつれて人が一気に増える。東大寺の周辺は想像以上の人の多さ。静かな奈良とは別の顔になる。昼は観光地だった場所が、夜になると雰囲気が変わる。建物を見るというより、その場に集まる人と空気を感じる時間だった。

京都
D10 京都一人旅スタート
家族と別れ、一人旅が始まる。本当はそのまま大阪へ向かう予定だったけれど、10年ぶりの京都をもう一度歩きたくなって予定変更。
朝の嵐山。久しぶりの竹林はやっぱりきれい。ただ、昔より観光客が増えたというより、みんな同じ場所に集まって写真を撮っている感じ。道が限られている分、密度が高くなる。でも、それも含めて京都らしい景色だった。

その後、金閣寺へ。ここはさすがに人が多い。景色を楽しむというより、みんな同じ角度で写真を撮るために集まっている空間。選べる道が少ない分、余計に混雑を感じる。それでも久しぶりに見ると、やっぱり印象に残る。

その後は移動してラーメン街へ。ここで食べた一杯がこの旅でもかなり印象に残った。スープは“飲む”というより“食べる”くらい濃厚で重い。今まで食べたことのないタイプだったけど、妙にハマる味。
午後は伏見稲荷。前に進めないほどの人の多さに驚くけれど、少し横道に入るだけで急に静かになる。この落差が面白い。

実はここに来るのは初めて。写真やSNSで何度も見ていた場所だけど、実際に山いっぱいに続く鳥居の中を歩くとやっぱり印象が違う。人は多いのに、ちゃんと体験として残る場所だった。

三十三間堂では空気が一変。千体の仏像が並ぶ空間の圧力が強く、この日一番印象に残った場所になった。

夜は祇園を歩きながらビール。一人になって、旅の密度が急に濃くなった一日だった。
大阪
D11 清水寺 → 大阪
朝6時ごろ、清水寺へ。さすがにこの時間だと人も少なく、静かな空気の中を歩ける。

そのまま移動して9時ごろ大阪到着。大阪はすでに結構歩いているので、今日はあまり詰め込まない日。
唯一まだ行ったことのなかった海遊館へ。世界最大級だけあって、水槽のスケールが想像以上。特に大水槽でサメがゆっくり回っている空間は、ずっと見ていられる不思議な感覚だった。思った以上に楽しめた場所。

その後はあべのハルカス方面へ。カフェで休みつつ、ただ歩いて、ただ座る。前日までの密度の高い移動のあと、こういう時間がちょうどいい。
そして夕方、あべのハルカスで景色を眺めながら今年最初の夕日を見る。大阪の街に沈む光をぼーっと眺める時間は、今回の旅を落ち着いて整理するような感覚だった。

夜はやっぱり道頓堀。何度来ても、最後はここに来てしまう場所。

そのまま新幹線で東京へ。旅が終わった実感が一気に戻ってきた夜だった。
冬の集合、滋賀と関西を歩く11日間 - Marc


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